犬用品の店なのに、なぜ譲渡会をやっているのか。

犬用品の店なのに、なぜ譲渡会をやっているのか。

M.M.DOGS Storeは、犬用品を販売する小さなオンラインストアです。

ハーネスやリード、フード、おやつ、犬との外出を楽しくしてくれるもの。
私たち自身が犬たちと暮らすなかで、本当に使いたいと思ったものを選び、お届けしています。

けれど、M.M.DOGSの活動は、犬用品を販売することだけではありません。

保護犬の譲渡会を中心としたイベント「M.M.DOGS Caravan」を企画したり、保護団体の活動を紹介したり、ときにはチャリティーグッズを作ったり。

「犬用品の店なのに、どうして譲渡会をやっているの?」

もしかしたら、少し不思議に見えるかもしれません。

けれど私たちの中では、犬用品を販売することと、譲渡会を開催することは、まったく別の活動ではありません。

どちらも同じところから始まっています。

犬との暮らしを、もう少し良いものにしたい

M.M.DOGSを始めた私自身も、元野犬たちと暮らしています。

一緒に暮らしてみると、犬との生活は「かわいい」だけではありません。

安全に散歩をするための犬具。
その子の体質や体調に合う食事。
音や人、知らない場所を怖がる犬との向き合い方。
脱走や迷子を防ぐための工夫。

犬と人が安心して暮らしていくためには、毎日の小さな選択がたくさんあります。

良いものを選ぶことで、犬との暮らしが少し安全になったり、快適になったりする。

それは、犬用品を販売する店として、私たちができることのひとつです。

けれど、犬との暮らしが始まる前には、まず「出会い」があります。

まだ家族に出会っていない犬と、新しい家族を迎えたい人。

その両者が、落ち着いて出会える場所をつくることも、犬との暮らしを良くするために必要なことだと考えています。

犬が主役でいられる譲渡会を

譲渡会と聞くと、少し緊張する人もいるかもしれません。

「犬を迎えると決めていないと、行ってはいけないのではないか」

「保護犬について詳しくない自分が行っても大丈夫なのか」

そんなふうに感じる人もいると思います。

M.M.DOGS Caravanでは、犬を迎える予定がなくても、気軽に立ち寄れる場所を目指しています。

犬用品を見たり、おいしいものを食べたり、散歩の途中で立ち寄ったり。

その先で、たまたま一頭の犬に目が留まることもあるかもしれません。

すぐに家族になることだけが、出会いの正解ではありません。

保護犬という存在を知ること。
応援したい団体に出会うこと。
自分が犬を迎える日のことを考えてみること。

その一つひとつも、大切な出会いだと思っています。

一方で、イベントをにぎやかにすることばかりを優先すると、そこに参加する犬たちに負担をかけてしまうことがあります。

大きな音。
たくさんの人。
知らない犬との距離。
長時間の滞在。

私たちがイベントで大切にしているのは、来場者数や規模だけではありません。

参加する犬たちが、できるだけ穏やかに過ごせること。

犬たちが無理をすることなく、それぞれのペースで人と出会えること。

人にとって楽しいだけではなく、犬にとっても心地よい場所であること。

そのために、音楽やマイクを使わず、会場の広さや動線、参加頭数、開催時間などを考えながら、毎回少しずつイベントをつくっています。

「譲渡できたら終わり」ではないから

保護犬に新しい家族が決まることは、とても喜ばしいことです。

けれど本当の暮らしは、譲渡された日から始まります。

慣れない家。
初めての散歩道。
知らない音やにおい。
新しい家族との距離。

特に、元野犬や怖がりな犬にとって、家庭での生活は、初めて経験することの連続です。

迎える家族にとっても、分からないことや不安なことが、たくさん出てきます。

だからこそ私たちは、「何頭譲渡できたか」という数字だけではなく、その後の暮らしにも目を向けたいと思っています。

安全な犬具を使うこと。
脱走や迷子を防ぐこと。
犬の性格やペースを尊重すること。
困ったときに、相談できる人や場所があること。

そうした毎日の積み重ねが、犬と人との関係をつくっていきます。

M.M.DOGS Storeで犬用品を扱うことも、譲渡会を開催することも、譲渡後の暮らしについて発信することも、すべてこの延長線上にあります。

売ることと、支えること

お店である以上、商品を販売し、事業を続けていかなければなりません。

ただ寄付をするだけではなく、きちんと商品を届け、事業として利益を生み、その一部を保護活動や次の企画につなげていく。

それが、私たちなりの活動の続け方です。

チャリティーだからという理由だけで商品を選んでもらうのではなく、ひとつの商品として、ちゃんと欲しいと思ってもらえるものを作りたい。

使う人にも、犬にも喜んでもらえるものが売れ、その結果として、家族を待つ犬たちの力にもなる。

そんな循環を、少しずつ大きくしていけたらと思っています。

M.M.DOGSは、犬用品だけを売る店でも、譲渡会だけを行う団体でもありません。

犬と人が出会う前から、その後の暮らしまで。

犬と暮らすことを、いろいろな角度から考え、できることを形にしていく場所です。

M.M.DOGS Journalを始めます

商品ページだけでは、伝えきれないことがあります。

なぜこの商品を選んだのか。
実際に犬たちと使ってみて、どう感じたのか。
犬具や食事を選ぶとき、何を大切にしているのか。
保護犬や元野犬と暮らすなかで、私たちが学んだこと。
譲渡会をつくる裏側で、考えていること。

M.M.DOGS Journalでは、そんな話を少しずつ書いていきます。

専門家として正解を教えるための場所ではありません。

私たち自身も犬たちに教えてもらい、悩み、失敗しながら暮らしています。

だからこそ、実際の暮らしの中で感じたことを、できるだけ正直に。

犬と暮らしている人にも、これから迎えたいと思っている人にも、まだ犬と暮らす予定のない人にも。

ここに書くことのひとつが、犬との暮らしを考える小さなきっかけになればうれしいです。

犬用品の店なのに、なぜ譲渡会をやっているのか。

それは、私たちが売りたいのが、単なる「もの」だけではないからです。

その先にある、犬と人の心地よい毎日をつくりたい。

M.M.DOGSのすべての活動は、そこにつながっています。