これまで2回にわたって、犬とおもちゃについて考えてきました。
「犬にとって、おもちゃって何だろう?」では、おもちゃを商品の形ではなく、犬がしたい行動から見てみること。
「犬のおもちゃ、どう遊ぶ?」では、引っ張りっこや興奮、フードトイ、安全な遊び方について考えました。
では、実際におもちゃを選ぶときは?
M.M.DOGSで大切にしたいのは、やっぱり
「この犬は、何をするのが好きなんだろう?」
というところから考えることです。
噛むのが好き。
追いかけるのが好き。
人と引っ張り合うのが好き。
どうすればフードが出てくるのか、試行錯誤するのが好き。
音が鳴るだけで、急に目を輝かせる。
同じ犬でも、好きな遊びはひとつとは限りません。
今回はM.M.DOGS Storeで取り扱っているおもちゃの中から、5つの「好き」に合わせて選んでみました。
探す・考えるのが好きなら|RUFFWEAR ポルチーニトイ
フードへのモチベーションが高く、
「どうすれば取れる?」
を考えることが好きな犬には、フードを使ったおもちゃという選択肢があります。
ポルチーニトイは、中にドライフードやおやつを入れられるキノコ型のトイ。
犬が転がしたり、噛んだりしながら、中身を少しずつ取り出して遊びます。
いつものごはんを入れれば、食事そのものを遊びの時間にすることもできます。
ここで大切なのは、前回の記事でも書いたように、
難しければ難しいほど良いわけではない
ということ。
何をしても出てこなくて諦めてしまうより、「こうしたら出た!」という成功を重ねられるくらいから始めたいところです。
フードをただ食べるのではなく、鼻や口を使いながら試行錯誤する。
そんな時間を楽しめる犬におすすめです。
とにかく噛みたいなら|ベネボーン ウィッシュボーン
家具。
スリッパ。
ラグの端。
こちらとしては「それだけはやめて」と思うものほど魅力的らしい犬たち。
第四弾でも触れましたが、噛むこと自体は犬にとって自然な行動です。
だから「噛まないで」を増やすだけでなく、
「これは噛んでいいよ」を用意する。
そんな選択肢のひとつが、ベネボーンのウィッシュボーンです。
ナイロンをベースに作られたカミカミ系のおもちゃで、特徴的なY字型は犬自身が前脚で押さえながら噛みやすい形。
誰かに投げてもらわなくても、ひとりでじっくり噛むことを楽しめます。
「遊ぶ=走る」だけではありません。
静かに寝転がりながら、夢中になってカミカミする。
それが好きな犬だっています。
ただし、硬いおもちゃはすべての犬に適しているわけではありません。
歯の状態や噛む力を確認しながら、その犬に合ったものを選んでください。
追う・捕まえるのが好きなら|RUFFWEAR キャンプフライヤー
投げた瞬間に走り出す。
動くものを見ると追いかけずにはいられない。
そんな犬には、「追う→捕まえる」という一連の動きを楽しめるおもちゃを。
キャンプフライヤーは、軽くてやわらかい犬用フライングディスクです。
遠くへ飛ばすことだけを目的にするのではなく、犬が追いかけ、キャッチし、人のところへ戻って、また遊ぶ。
その一連のやりとりそのものを楽しめるのが、このタイプのおもちゃの魅力です。
第四弾で、おもちゃを「ボール」「フリスビー」といった商品の形ではなく、犬がしたい行動から見てみようと書きました。
キャンプフライヤーでいうなら、主役は「フリスビー」ではありません。
追いたい。捕まえたい。
その気持ちです。
人と一緒に体を動かして遊ぶことが好きな犬にもおすすめです。
引っ張るのが好きなら|RUFFWEAR ウェビングリミックスタグトイ
おもちゃをくわえて、人のところへ持ってくる。
でも、渡してはくれない。
むしろ、
「さあ、引っ張れ。」
という顔をしている。
そんな犬には、引っ張りっこを思いきり楽しめるおもちゃを。
ウェビングリミックスタグトイは、人が持ちやすいループと犬がくわえやすい立体部分を備えた、引っ張り遊び向けのトイです。
ラフウェアのハーネスやリードの製造工程で生まれるウェビング素材を再利用して作られているのも特徴です。
第五弾でも触れたように、引っ張りっこは「犬に勝たせてはいけない」遊びではありません。
勝つか負けるかではなく、
ひとつのおもちゃを介して、人と犬が一緒に遊ぶ。
それ自体を楽しめばいい。
おもちゃそのもの以上に、人とのやりとりが大好きな犬におすすめです。
音が鳴るとスイッチが入るなら|キャタピー&ベイビーシリーズ
キュッ。
カシャカシャ。
その音を聞いた瞬間、
「それ!!!!」
と突然テンションが上がる犬もいます。
キャタピー&ベイビーシリーズは、スクィーカーやクリンクルなど、音や感触を楽しめるぬいぐるみ系のおもちゃ。
定番のキャタピーだけでなく、小さなキャタピーJr.や、形・音の異なるベイビーシリーズなど、その犬に合わせて選べます。
「音が鳴る」というのは、人から見ればただの機能かもしれません。
でも犬にとって、その音がおもちゃに興味を持つきっかけになることがあります。
くわえる。
噛む。
振る。
音を鳴らす。
持って歩く。
同じキャタピーでも、犬によって遊び方はさまざまです。
もちろん、スクィーカー音が苦手な犬には向きません。
また、ぬいぐるみを解体して中身を取り出すタイプの犬では、スクィーカーや綿などの誤飲にも注意が必要です。商品ページでも、飼い主の目の届く場所で使用し、壊れかけた場合には使用を中止するよう案内しています。
音や感触そのものを楽しむ犬におすすめです。
おもちゃを選ぶ前に、犬を見る
今回紹介した5つのおもちゃは、どれが一番優れているというものではありません。
ポルチーニトイに夢中になる犬もいれば、まったく興味を示さない犬もいる。
ベネボーンを何十分も噛み続ける犬もいれば、フライヤーを見るだけで目の色が変わる犬もいる。
人と引っ張り合う時間が何より楽しい犬もいれば、キャタピーをひとりで振り回している方が幸せな犬もいます。
だから、おもちゃ選びで最初に見るのは商品ではなく、
犬。
噛んでいるとき。
追いかけているとき。
何かを探しているとき。
人に「遊ぼう」と誘ってくるとき。
その犬が何をしているときに楽しそうなのかを見てみる。
そこから選ぶと、おもちゃは単なる「犬用品」ではなく、その犬が好きなことを楽しむための道具になります。
第四弾で、
良いおもちゃは、「犬が選ぶ」。
と書きました。
今回紹介した商品も、M.M.DOGSがおすすめすることはできます。
でも、最後に「これが好き」と決めるのは犬です。
ぜひ愛犬の「好き」を観察しながら、その子にぴったりのおもちゃを探してみてください。